沼田恭子

ぬまたきょうこ

プロフィール

沼田恭子建築設計事務所主宰
NPO法人 高齢社会の住まいをつくる会・実務者会員
東京有明医療大学看護学科、非常勤講師
一級建築士、福祉住環境コーディネーター2級
ケアと環境研究会、及び、認知症高齢者への住まいの工夫研究会のコアメンバー、認知症ケア学会・会員

専門

認知症高齢者のための施設環境づくり実践
ケア環境の建築設計監理
施設環境づくり支援プログラムの実践

連絡先

〒141-0022 東京都品川区東五反田1-2-26-208
沼田恭子建築設計事務所
kyon_c@d2.dion.ne.jp
NPO法人 高齢社会の住まいをつくる会
http://www.kourei-sumai.com/

メッセージ

2002年に建設中のユニット型特養を対象にしてPEAP日本版3を用いるインテリアデザインのケーススタディに参加しました。それ以来、日本社会事業大学児玉研究室の施設環境づくりの取組みにかかわっています。高齢者福祉施設で入居者の暮らしに接し、介護スタッフの生の声を聞きながら、制約の多い在来型特養で少しでも生活環境の良さを引き出せるようにケアスタッフの環境づくりを支援しています。認知症高齢者の在宅の住まいの工夫を集める訪問調査にも参加し、認知症高齢者の在宅や施設の居住環境の改善について考察を続けています。

主な著書・論文

「認知症高齢者環境支援指針に基づく既存施設の環境改善手法の開発と効果の多面的評価」(研究代表者;児玉桂子)の分担研究「環境デザインから施設環境づくりへのアプローチ 3施設におけるケーススタディ」(2006)
「認知症ケア実践のための施設環境づくりテーラドプログラムの開発と実践」(研究代表者;児玉桂子)の分担研究(2007〜2008)
「認知症ケア環境事典」日本建築学会編 分担執筆(2009)

○ケア環境づくりに関する実践

ケアと環境研究会のコアメンバーとして、日本社会事業大学児玉教授の「認知症高齢者に配慮した施設環境づくりプログラム」の実践を、多摩地区の3特養、練馬区社会福祉事業団特養でケアスタッフと進めてきました。また、マザアス東久留米においては、「ユニット化改修円滑化支援プログラム」を実施しました。

○ケア環境づくりに関する研修・講演の実績

講義形式の研修やグループワークを取り入れたケア環境づくり研修を、島根県介護研修センター、認知症介護研究・研修仙台センター、練馬区社会福祉事業団特養で行いました。

○ケア環境の建築設計やデザインの実績

1)PEAP日本版3を用いてモデルプランの対象になったユニット型特養「第二瑞光の里」(愛知県)のリビングダイニングに設置する非対称洗面器を4名で共同開発しました。介護される側・介護する側が互いに顔を見合わせながら使える対面型洗面器です。
2)在来型特養のユニット化改修を行なったマザアス東久留米において、居室出入口のサインボードや壁の特徴色など、インテリアデザインの提案とアドバイスを行ないました。


洗面器Face2


マザアス東久留米

 

http://www.kourei-sumai.com/02jyutaku/products/04senmen_001.html

ケア環境づくりアルバム

新型特養「第二瑞光の里」リビングダイニングの洗面器Face2

在来型特養 マザアス東久留米のユニット化改修工事中に、ユニットごとに小規模の「住みこなしの打合せ」の場を設けました。ケアスタッフに個別の条件を伺いながら、改修後のリビングダイニングにおける食席配置を中心にした生活シミュレーションを行ない、新しい生活環境における暮らしの準備ができました。

在来型特養「清雅苑」の環境づくりで実現した談話コーナーとくつろぎのスペース。談話コーナーはプライバシーに配慮して、すだれ状の透過性ブラインドで柔らかく区画しました。

[更新日:2010/03/10]

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