森一彦

もりかずひこ

プロフィール

大阪市立大学大学院生活科学研究科・教授
日本建築学会福祉環境小委員会主査
日本認知症ケア学会評議委員

専門

認知症高齢者のケア環境デザイン
高齢者や障害者のための居住福祉環境デザイン
施設環境づくり支援プログラムの実践

連絡先

〒558-8585 大阪市住吉区杉本3-3-138 大阪市立大学
mori@life.osaka-cu.ac.jp
http://www.life.osaka-cu.ac.jp/cgi/pro.cgi?4104

メッセージ

エイジング・イン・プレイス(Aging in Place)が近年の活動テーマです。誰もが住み慣れた地域や住まいに住み続けたいと思いながらも、それが難しいという不自然な状況を解決する仕組みや方法、居住環境の在り方について調査、研究、実践しています。認知症の高齢者だけでなく、高齢のご夫婦、独居の高齢者、こども家族、友人知人など、どんな状況においても、皆で楽しく、安心して過ごせる居住環境に代えていかなくてはなりません。

主な著書・論文

「エイジング・イン・プレイスー超高齢者社会の居住デザイン」、大阪市立大学大学院生活科学研究科×大和ハウス工業総合技術研究所編、学芸出版、2009
「認知症ケア環境事典」、建築学会編、ワールドプランニング、2009
「建築人間工学事典」日本建築学会編、彰国社、1999

○ケア環境づくりに関する実践

昨年、日本建築学会を中心に活躍されている研究者の方々の協力で、約10年間の研究や実践の成果をまとめ、「認知症ケア環境事典」(ワールドプランニング)として出版しました。是非、環境づくりの手がかりとして活用してください。

○ケア環境づくりに関する研修・講演の実績

ケア環境づくりについては、特に、認知心理学的な側面からご説明しています。認知心理学的に分かりやすい空間を実現させると、いままで苦労していたことがいとも簡単になり、自立しやすい環境が生まれます。それらの事例と理論について解説します。これは誰にとっても優しい環境づくりに繋がります。

○ケア環境の建築設計やデザインの実績

認知症高齢者だけでなく、こどもや家族、近隣の人々がいきいきと交流できるケア環境デザインに活動の中心をおいています。色々な高齢者住宅や近隣環境の事例の中で、地域レストランやガーデン、ショップなどを含む「ケアド・コモン」の実現のため設計活動を行っています。

ケア環境づくりアルバム

特養の環境改善:研究室の学生と介護スタッフの方々で協働した環境づくり。コンパクトなディルームですが、高齢者が思い思いに居場所を見つけることができます。新しい施設を作るよりも、今まで使い慣れてきた環境を少しずつ改善していくことが大切であることを学びました。

オランダの地域レストラン:高齢者住宅と特養をつなぐ位置にあり、そこに住む高齢者だけでなく、近くに住む高齢者と家族、職員など多様な交流の場になっています。重度軽度に関係なく皆が安心し楽しくすごせる環境が実現しています。これを私たちは「ケアド・コモン」と呼んでいます。

[更新日:2010/03/10]

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